すべり症でお悩みの方へ
「すべり症」は、日常生活であまり聞きなれない言葉かもしれません。
名前の通り、背骨の一部が前方にすべることで、さまざまな症状を引き起こす病気になります。
加齢がおもな原因となっていますが、スポーツで身体を酷使していると、若い方にも発症する可能性があります。
椎骨のズレは自然には回復しにくくなっているため、早めのケアが必要です。
ここでは、すべり症のメカニズムや原因、症状の特徴、接骨院の施術内容を詳しくご紹介しています。
セルフケアの方法もまとめてありますので、腰の痛みや足のしびれでお困りの方は、ぜひご参照ください。
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目次
こんなお悩みはありませんか?
- お尻の痛みで長い距離を歩けない
- 足に力が入りにくいときがある
- 足裏の感覚が鈍くなっている
- すべり症の対処法がわからない
- 足のしびれが強く不安がある
- 腰をひねると激しい痛みがある
すべり症とは?
すべり症のおもな症状と原因
すべり症とは
原因や症状についてみていく前に、まずは「すべり症とは何なのか」を知っておきましょう。
●背骨の構造
背骨は円柱状の「椎骨」と呼ばれる骨が、だるま落としのように積み重なることで形成されています。
椎骨は頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個の合計24個あります。
背骨は横からみるとS字のカーブを描いており、上半身にかかる負担を軽減しています。
●すべり症とは
すべり症とは、椎骨の一部が前方もしくは後方に偏位した状態を指します。
※多くは前方にすべったものとされています。
椎骨が移動することで神経が圧迫されて、痛みやしびれといった症状を引き起こす場合があります。
●すべり症の種類
ひとくちにすべり症といっても、状態によって「分離すべり症」と「変性すべり症」の2つの種類に分けられています。
・分離すべり症
前方にある円柱状の「椎体」と呼ばれる部位と、椎体の後方にある「椎弓」と呼ばれる部位が分離して、すべり症が起きたものです。
疲労骨折がおもな原因に考えられています。
・変性すべり症
椎間板や周辺の靭帯が変性することで、すべり症が起きたものです。
詳しい原因や症状については、次で詳しくご紹介していきます。
すべり症のおもな原因と症状
すべり症の原因と症状は次のとおりです。
●原因
・加齢
加齢にともなう背骨の変性で、椎体の位置がずれてしまう場合があります。
特に変性すべり症は、中高年の方に多くなっています。
・スポーツによる負荷
スポーツによる使いすぎで、椎体と椎弓の間に疲労骨折を起こす場合があります。(分離症)
初期の段階で適切な対処が行われないと亀裂が広がり、分離すべり症につながることが考えられています。
特にまだ骨のやわらかい、成長期の子どもに分離症は多くなっています。
●症状
・腰痛
分離すべり症の場合、腰部を後屈すると分離した部位にストレスがかかるため、腰痛が悪化しやすくなっています。
・坐骨神経痛
椎体が移動することで、周辺を走行する坐骨神経が圧迫される場合があります。
お尻から太もも、ふくらはぎ、すね、足趾までの痛みやしびれが坐骨神経痛のおもな症状です。
また、脊髄が通るトンネル(脊柱管)が狭くなるため、脊柱管狭窄症と同様の「間欠性跛行」が生じる場合もあります。
間欠性跛行とは、しばらく歩くと下肢に痛みやしびれが生じ、前屈みになって休むと症状が緩和する状態を指します。
変性すべり症、分離すべり症はともに神経の圧迫をともなうため、症状に大きな違いはないとされています。
類似症状のある隠れた病気
すべり症に似た症状がみられる病気には、次のものが挙げられます。
●脊柱管狭窄症
加齢の影響で背骨が変性し、脊髄が通るトンネル(脊柱管)が狭くなる病気です。
「間欠性跛行」や「腰を反らしたときの痛み」が特徴的な症状です。
●腰椎椎間板ヘルニア
椎間板の一部が後方に逸脱し、周辺の神経を圧迫する病気です。
腰部を前屈した際に、下半身の痛みやしびれが誘発されやすくなっています。
●梨状筋症候群
梨状筋(お尻の筋肉)の緊張で坐骨神経が圧迫され、坐骨神経痛の症状が引き起こされたものです。
股関節を外側に開いた動きにて、下半身の痛みやしびれが誘発される場合があります。
原因によって、適切な処置方法も変わっていきます。
下肢の痛みやしびれがみられる場合は、まずは医療機関で検査を受けるようにしてください。
すべり症のおもな施術法と
代表的な施術期間・施術過程
すべり症のおもな施術法
すべり症に対して、接骨院では一般的に次のような施術を行います。
●カウンセリング・検査
施術の前にカウンセリングや各種検査(姿勢のチェック、筋力検査)を行い、身体の状態や症状の原因を確認していきます。
●手技
カウンセリングの結果をもとに、原因となる筋肉の緊張を手技でゆるめていきます。
また必要があれば、背骨への負担を軽減するために骨格矯正を加える場合もあります。
●鍼灸・ハイボルト
強い筋肉のこわばりがある際は、鍼灸やハイボルトを使用する場合もあります。
・鍼灸
鍼灸は鍼やお灸を使用して、経穴(ツボ)を刺激する施術です。
ツボ刺激で副交感神経の働きを高め、緊張を緩和させていきます。
また鍼灸には、痛みを鎮める作用も期待できます。
・ハイボルト
高電圧の電気を流していく施術です。
強い電気刺激をピンポイントで加えられるため、深部のコリもゆるめることが可能です。
●筋力強化
背骨の位置を安定させるには、体幹の筋力を鍛える必要があります。
インナーマッスルの強化も、施術やトレーニングのアドバイスにてサポートしています。
すべり症の
代表的な施術期間・施術過程
軽度のすべり症であれば、数回の施術でも「痛みやしびれが軽くなった」「身体を動かしやすくなった」と効果を実感できると思います。
症状が緩和した後も、骨格矯正や筋力トレーニングなど、痛みが起こりにくい身体作りを2〜3ヶ月ほど継続する必要があるでしょう。
しかし状態が悪い方では、数ヶ月〜1年以上かかる場合もあります。
年齢や生活習慣、すべり症の具合によって、施術期間は大きく変わります。
一度ずれた椎骨は自然と回復することはむずかしいため、接骨院や医療機関などに早めにご相談ください。
すべり症になってしまった際の
注意点と対処法
生活習慣に気をつけましょう
すべり症が疑われる際には、次のような対処を行いましょう。
●腰をひねる動きを避ける
腰をひねる動きは脊柱に負担をかけますので、なるべく避けるようにしましょう。
また、同じ動作を繰り返すことも、すべり症の原因とされています。
運動をされている方であれば、オーバーユースにならないように適度な休息を入れることも大切です。
●正しい姿勢を心がける
背中が丸くなっていたり、腰を強く反っていたりすると、腰部への負荷を強めてしまいます。
頭のてっぺんが天井から吊るされているようなイメージで、背中をまっすぐ伸ばすように意識しましょう。
また下腹部に意識を置いて、土台となる骨盤を立てることで、正しい姿勢を維持しやすくなります。
●体重を減らす
身体の重みは、そのまま脊柱への負担になります。
栄養バランスの整った食事と適度な運動を心がけ、体重を過度に増やさないように気をつけましょう。
すべり症にならないための
予防法と身体のケア方法
身体を適度に動かしましょう
すべり症を起こさないよう、普段から身体のケアを継続して行いましょう。
●ストレッチ
すべり症に対しては、お尻や股関節周辺の筋肉をストレッチでやわらかくしておきましょう。
筋肉の柔軟性が低下していると、同じ動作でも脊柱にストレスがかかってしまいます。
・仰向けになり、片方の膝を両手で抱えるようにして胸に近づける
・両足裏を合わせて床に座り、股関節を広げるようにする
など、これらのようなストレッチ方法があります。
●筋肉を鍛える
骨格を支える筋力が低下していると、姿勢が崩れて脊柱への負担を強めてしまいます。
すべり症の予防には、腹筋や背筋など、体幹の筋力を鍛えておくことが大切です。
●ウォーミングアップ
スポーツや肉体労働で身体を動かす際には、必ずウォーミングアップを行いましょう。
体操や軽いジョギングで身体を温め、筋肉の柔軟性を高めておくと、腰椎への負担軽減につながります。
●クールダウン
腰まわりに疲労をためないよう、クールダウンもしっかり行いましょう。
身体を動かした後には、筋肉をゆっくりと伸ばすストレッチが有効とされています。
すべり症に関するQ&A
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すべり症への施術に保険は使えますか?
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基本的には自費での施術になります。
接骨院では急性の外傷にしか保険が使えません。
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すべり症にはどのような施術を行いますか?
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患者様の状態にあわせて、手技や鍼灸、電気療法などを行います。
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すべり症はどれくらいでよくなりますか?
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個人差が大きいため、一概にはいえません。
しかし、数ヶ月以上と長期に及ぶケースが多くなっています。
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すべり症の施術は痛くありませんか?
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患者様がリラックスした状態で受けられるよう、刺激の少ない施術を行っています。
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すべり症とは、なんなのですか?
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椎骨(背骨の一部)が前方に偏位した状態を指します。
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すべり症では、どのような症状がみられるのですか?
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腰痛や坐骨神経痛(下半身の痛み、しびれ)がすべり症のおもな症状です。
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症状が軽いので、様子をみても大丈夫ですか?
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脊椎のすべりが進行する可能性があります。
早めに対処を始めていきましょう。
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すべり症は医療機関にも行ったほうがいいですか?
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はい。
薬による治療が有効な場合もあるため、まずは医療機関で状態を確認してもらいましょう。
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痛みやケガがなくても、接骨院に行って大丈夫ですか?
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はい。
ケガや急な痛み以外にも、身体のさまざまなお悩みに対応しています。
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すべり症では、何かやってはいけないことがありますか?
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腰をひねったり、反らしたりする動きはなるべく控えてください。
著者 Writer
- 芳賀 太郎
- 出身:福島県
生年月日:1991年4月2日
血液型:O型
趣味:バスケットボール
所有資格:柔道整復師
得意な施術:骨格矯正
ご来院されるお客さまへ一言:
症状改善に尽力していきます!
施術案内
Treatment guidance
保険施術
接骨院では、受傷時期・原因が明確にわかる急性のケガに対して健康保険を使って施術を行うことができます。
骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷が対象です。
状況に応じてどの保険が適用なのかこちらでご確認ください。
骨盤矯正
骨盤は「立つ」「歩く」「座る」といった基本的な動作を支える大切な骨格です。
日常のくせや出産で身体がゆがみ、放置しまうと内臓の位置がずれて便秘や胃もたれを起こしやすくなり、女性は月経痛が悪化することもあります。
猫背矯正
長時間のデスクワークやスマホいじりは猫背などの不良姿勢を引き起こします。
くせになると肩こりや眼精疲労、自律神経が乱れるなど慢性的な倦怠感の原因になります。
猫背を放置しないで、日頃から適度な運動やストレッチが大切です。
鍼灸
鍼灸は2000年以上前に中国で生まれた歴史のある施術です。
人間が本来持つ自然治癒力を高めることで、慢性的な痛みを軽減し、自律神経を整えることで疲労感を解消することができます。
国家資格を保有の施術師が行います。
楽トレ
低周波と高周波を使う複合周波「EMS」を使うことで効率良くインナーマッスルを鍛えることができるトレーニングです。
寝ているだけで体幹の強化、身体の軸を安定させることができ、ケガの予防につながります。
ハイボルト療法
血行促進作用や急性期・慢性期の痛みの軽減に有効な施術で、現在アスリートをはじめ注目を集めている施術です。
高電圧が痛覚伝達を抑制することで慢性的な肩こり、腰痛などの長引く症状の改善が見込めます。
超音波療法
人間か知覚することのできない高い周波数で急性の痛みから使用できるのか特徴です。
そのため、骨折や捻挫といったスポーツ外傷・スポーツ障害の痛みの早期改善に効果的です。
微細な振動によって患部の自然治癒力を高めます。
交通事故施術
事故後は興奮状態に陥っているため痛みを感じにくい場合があります。
痛みがなくても医療機関や接骨院で身体の状態をみてもらうことが大切です。
交通事故のケガは「自賠責保険」が適用となります。
補償内容について事前に備えておきましょう。
美容鍼
美容鍼はほうれい線やフェイスラインなど、顔を中心にアプローチしていきます。
お肌のターンオーバーが活性化し、シワやたるみの改善に効果につながります。
美容鍼でいつまでも若々しいお肌を手に入れましょう。
ヘッド
マッサージ
頭部は前頭筋と左側頭筋、右側頭筋、後頭筋の4つの筋肉で構成されています。
これらの筋肉は、長時間のデスクワークやスマホの使用によって血行不良になってしまいます。
ヘッドマッサージで顔や首、肩の筋緊張の緩和、髪質改善にも効果的です。
当院のご紹介
ABOUT US
さくら鍼灸院・接骨院 相模大野院
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神奈川県相模原市南区相模大野3-3-1
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