足底筋膜炎でお悩みの方へ
「歩き始めに足の裏が痛い」「足の裏を押すと痛みがある」といった場合は、足底筋膜炎の可能性があります。
特に激しい運動をされている、スポーツ選手に多い障害です。
また加齢にともない筋力が低下したり、不摂生で体重が急に増えたりした際には、どなたも発症する可能性はあります。
最初は軽い痛みかもしれません。
しかし、悪化させると長期化する場合もあるため、早めの処置をおすすめしています。
ここでは、足底筋膜炎の原因や特徴、接骨院の施術内容を詳しくご紹介していきます。
また、セルフケアの方法もまとめてありますので、足裏の痛みでお困りの方は、ぜひご参照ください。
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目次
こんなお悩みはありませんか?
- 歩き始めに足裏の痛みがある
- 運動中に土踏まずが痛くなってくる
- 足をついた際にかかとの骨が痛む
- 足底筋膜炎の対処法がよくわからない
- 足裏の痛みを少しでも早く改善したい
- 足底筋膜炎の再発を防ぎたい
足底筋膜炎とは?
足底筋膜炎のおもな症状と原因
足底筋膜炎とは
足底筋膜炎についてみていく前に、まずは足裏の構造を理解しておきましょう。
●足底筋(腱)膜の構造・役割
足底筋(腱)膜とは、かかとの骨から足趾5本の付け根にかけて扇状に広がっている、膜状の組織のことです。
「体重を支える」「足をつく際に、地面からの衝撃を緩和する」「足裏のアーチ構造を保持する」といった役割があります。
●足裏のアーチ構造とは
足の裏には、3つのアーチ構造があります。
・内側縦アーチ
足裏の内側にある、いわゆる「土踏まず」と呼ばれている箇所のことです。
・外側縦アーチ
かかとから小指の付け根にかけての、足裏外側にあるアーチ構造のことです。
・横アーチ
足の指の付け根を横に走っているアーチのことです。
●足裏アーチの役割
・クッション作用
歩行やランニングなど、地面に足をつく際の衝撃を緩和します。
・バネ作用
地面に着地した後、一旦つぶれたアーチが元に戻ろうとする力で、地面を蹴りだす際のバネのような作用が働きます。
・バランス作用
片足立ちになったときや不安定な状態になった際にも倒れない、安定感を作っています。
●足底筋膜炎のメカニズム
繰り返しの負荷で足底筋膜に微細な傷が入り、炎症を起こした状態が「足底筋膜炎」です。
足底筋膜には、足を着地した際にかかる衝撃「圧迫力」と、地面を蹴りだす際に引き伸ばされる「牽引力」がおもに加わっています。
足底筋膜炎の具体的な原因や症状については、次で詳しくご紹介していきます。
足底筋膜炎のおもな症状と原因
足底筋膜炎のおもな原因と症状は次の通りです。
●原因
・足に負担のかかるスポーツ
スポーツでのオーバーユース(使いすぎ)が足底筋膜炎のおもな原因に考えられています。
特にジャンプやダッシュの繰り返しが、足底腱膜に負担のかかる運動に挙げられます。
・偏平足
扁平足は、足裏のアーチ構造がなくなっている状態です。
地面からの衝撃をうまく吸収できず、足底腱膜を痛めやすくなっています。
・肥満
体重がそのまま足裏への衝撃として加わります。
特に急に体重が増えた際、足底筋膜炎を生じやすくなっています。
・筋力の低下
下肢の筋力が低下すると、かかとに重心が偏り、足底腱膜に負担がかかりやすくなるといわれています。
●症状
・圧痛
足の裏を押すと、ピンポイントで痛みがあります。
土踏まずの中央部分や、かかとに近い箇所に圧痛は生じやすいです。
・動き始めの痛み
歩き始めなど、動作開始時に足裏の痛みが生じやすいです。
特に「朝の一歩目」で痛むことが、足底筋膜炎の特徴的な症状です。
・骨棘
かかとの骨が足底腱膜によって牽引されて、「骨棘(こつきょく)」を形成する場合があります。
類似症状のある隠れた病気
足底筋膜炎と似た症状が起こる病気には、次のものが挙げられます。
●足底腱膜線維腫
足の裏、土踏まず部分にしこりができる病気です。
無症状が多いとされていますが、足底の痛みやつっぱり感、違和感などを覚える場合もあります。
●外脛骨障害
足の内側、骨の出っ張った箇所に痛みを生じる障害です。
過度な運動や捻挫、打撲といった外傷によって、外脛骨と呼ばれる骨に炎症を起こした状態になります。
●踵骨骨端症
かかとの骨(成長軟骨)に、痛みや腫れが生じた状態です。
成長期の子ども(10歳前後)に多いとされています。
足底筋膜炎のおもな施術法と
代表的な施術期間・施術過程
足底筋膜炎のおもな施術法
足底筋膜炎に対して、接骨院では一般的に次のような施術を行っています。
●カウンセリング
施術の前にカウンセリングで身体の状態を確認し、症状の原因を探していきます。
●患部への施術
・手技
足底を中心に、硬くなった筋肉の緊張をほぐしていきます。
また、身体のゆがみによって足の裏に負担をかけている方には、骨格矯正を行う場合もあります。
・超音波
高い周波数の音波(細かい振動)を当てていく施術です。
超音波を照射することで、炎症を抑える作用を期待できます。
また、温熱作用で患部の柔軟性を高めていくことも可能です。
・ハイボルト
高電圧の電気を流していく施術です。
強い電気刺激で痛みをブロックしたり、マッサージ作用で患部の血流を促したりする作用を期待できます。
・鍼灸
鍼やお灸を用いて、経穴(ツボ)を刺激する施術です。
鍼灸には、鎮痛作用や筋肉の緊張をゆるめる作用を期待できます。
●テーピング
アーチを持ち上げるようにテーピングを貼ることで、足底にかかる負担を軽減できます。
その他、患者様の足の形状にあわせてテーピングを貼っていきます。
●インソール
靴底にインソールを入れることで、アーチを補助したり、荷重の偏りを補正したりできます。
足底筋膜炎の
代表的な施術期間・施術過程
初期の段階であれば、1〜2週間ほどの安静で痛みは軽減します。
痛みが落ち着いた後も、施術は2〜3か月ほど継続することをおすすめしています。
筋肉が硬い状態や、身体のゆがみをそのままにしていると、再発する可能性が高いためです。
しばらく間隔をあけてみて、症状が戻らなければ、そこで施術は終了です。
その後も月に1回程度はメンテナンスを受けていただくと、予防につながります。
しかし、上記の期間はあくまでも目安になります。
無理をして使い続けていると、半年〜1年以上症状が改善しない「難治性足底筋膜炎」となる可能性もあります。
足裏の痛みがつづくようであれば、放置せず早めに接骨院にご相談ください。
足底筋膜炎になってしまった際の
注意点と対処法
適切に対処しましょう
「朝の一歩目の痛み」「足裏の圧痛」など足底筋膜炎が疑われる際には、次のような対処を行いましょう。
●足を休める
無理をして使い続けていると、状態を悪化させる可能性があります。
痛みが強い場合は足を休ませ、数日間ほど様子をみてみましょう。
●足を温める
足を温め、柔軟性を高めていきましょう。
一般的に足底筋膜炎は、冷やすよりも温めたほうがよいとされています。
●テーピング
アーチを補助する形でテープを貼ると、足裏にかかる負担を軽減できます。
貼り方がわからない場合は、一度接骨院にご相談ください。
●足のストレッチを行う
(右足の場合)
床に座り、左手で右のかかとを持ちます。
右手で足趾5本を反らせるようにして、足底の筋肉をゆっくりとストレッチしてください。
10秒3セットが目安です。
反対側も同様に行いましょう。
足底筋膜炎にならないための
予防法と身体のケア方法
まずは歩き方に気をつけてみましょう
足の裏を痛めやすい方は、普段からのケアが大事になります。
例えば、次のような予防法が挙げられます。
●歩き方を改善する
歩く際には、次の3点を意識してみましょう。
・前方を向いて、背中を伸ばす
・股関節から動かすようにやや大股で歩く
・かかとから着地して、母趾球でしっかり地面を蹴りだす
反対にすり足のように歩いていると、筋力が低下して扁平足につながりやすくなります。
●インソールを使う
靴底にインソールを入れると、アーチの補助ができます。
また、クッション性の高い靴を履くことでも、足底にかかる衝撃を軽減できます。
●オーバーユースを防ぐ
足裏を繰り返し痛めている方は、オーバーユースになっている可能性があるため、運動量を見直してみてください。
また、ジャンプやダッシュといったトレーニングメニューを減らすことも大事です。
●足全体の柔軟性を高める
ゴルフボール(ボール状のもの)や青竹踏みを利用して、足裏全体をセルフマッサージでゆるめておきましょう。
足底筋膜炎に関するQ&A
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足底筋膜炎には、どのような施術を行いますか?
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手技や電気療法、鍼灸、超音波など、患者様の状態に合わせた施術を行います。
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足底筋膜炎の施術には保険が使えますか?
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自費での施術になります。
接骨院では痛めた日時や原因が明確なケガにしか保険を使えません。
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足底筋膜炎はどれくらいでよくなりますか?
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安静により1〜2週間で痛みは引くケースが多いです。
しかし状態によるため、期間は一概にいえません。
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痛みはまだ軽いのですが、そのままにしていても大丈夫ですか?
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放置していると悪化させる可能性があります。
早めに対処を始めましょう。
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足底筋膜炎は冷やしたほうがいいですか?
温めたほうがいいですか? -
基本的に温めたほうが良いとされています。
しかし、温めると痛みが悪化する場合は、冷やしてみてください。
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足底筋膜炎は運動を休止したほうがいいですか?
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痛みが強い場合は、休むことも必要です。
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なぜ足の裏が痛くなるのですか?
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スポーツでの使いすぎ(ランニング、ジャンプなど)が足底筋膜炎のおもな原因に考えられています。
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足底筋膜炎にテーピングは有効ですか?
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はい。
土踏まずを持ち上げるように貼ることで、足底筋膜炎の改善・予防が期待できます。
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足へのテーピングは自分でも貼れますか?
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可能です。
しかし、貼り方が違うと効果を出せない場合もあるため、専門家に一度相談してみてください。
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足底筋膜炎の予防法を教えてもらえますか?
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症状改善の施術にあわせて、セルフケアの方法もアドバイスしています。
著者 Writer
- 芳賀 太郎
- 出身:福島県
生年月日:1991年4月2日
血液型:O型
趣味:バスケットボール
所有資格:柔道整復師
得意な施術:骨格矯正
ご来院されるお客さまへ一言:
症状改善に尽力していきます!
施術案内
Treatment guidance
保険施術
接骨院では、受傷時期・原因が明確にわかる急性のケガに対して健康保険を使って施術を行うことができます。
骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷が対象です。
状況に応じてどの保険が適用なのかこちらでご確認ください。
骨盤矯正
骨盤は「立つ」「歩く」「座る」といった基本的な動作を支える大切な骨格です。
日常のくせや出産で身体がゆがみ、放置しまうと内臓の位置がずれて便秘や胃もたれを起こしやすくなり、女性は月経痛が悪化することもあります。
猫背矯正
長時間のデスクワークやスマホいじりは猫背などの不良姿勢を引き起こします。
くせになると肩こりや眼精疲労、自律神経が乱れるなど慢性的な倦怠感の原因になります。
猫背を放置しないで、日頃から適度な運動やストレッチが大切です。
鍼灸
鍼灸は2000年以上前に中国で生まれた歴史のある施術です。
人間が本来持つ自然治癒力を高めることで、慢性的な痛みを軽減し、自律神経を整えることで疲労感を解消することができます。
国家資格を保有の施術師が行います。
楽トレ
低周波と高周波を使う複合周波「EMS」を使うことで効率良くインナーマッスルを鍛えることができるトレーニングです。
寝ているだけで体幹の強化、身体の軸を安定させることができ、ケガの予防につながります。
ハイボルト療法
血行促進作用や急性期・慢性期の痛みの軽減に有効な施術で、現在アスリートをはじめ注目を集めている施術です。
高電圧が痛覚伝達を抑制することで慢性的な肩こり、腰痛などの長引く症状の改善が見込めます。
超音波療法
人間か知覚することのできない高い周波数で急性の痛みから使用できるのか特徴です。
そのため、骨折や捻挫といったスポーツ外傷・スポーツ障害の痛みの早期改善に効果的です。
微細な振動によって患部の自然治癒力を高めます。
交通事故施術
事故後は興奮状態に陥っているため痛みを感じにくい場合があります。
痛みがなくても医療機関や接骨院で身体の状態をみてもらうことが大切です。
交通事故のケガは「自賠責保険」が適用となります。
補償内容について事前に備えておきましょう。
美容鍼
美容鍼はほうれい線やフェイスラインなど、顔を中心にアプローチしていきます。
お肌のターンオーバーが活性化し、シワやたるみの改善に効果につながります。
美容鍼でいつまでも若々しいお肌を手に入れましょう。
ヘッド
マッサージ
頭部は前頭筋と左側頭筋、右側頭筋、後頭筋の4つの筋肉で構成されています。
これらの筋肉は、長時間のデスクワークやスマホの使用によって血行不良になってしまいます。
ヘッドマッサージで顔や首、肩の筋緊張の緩和、髪質改善にも効果的です。
当院のご紹介
ABOUT US
さくら鍼灸院・接骨院 相模大野院
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神奈川県相模原市南区相模大野3-3-1
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