変形性膝関節症でお悩みの方へ
中年以降の方で膝の痛みが生じている場合は、変形性膝関節症がまず疑われます。
関節面を覆っている軟骨がすり減ることで起こる障害であり、動作開始時の痛みやこわばりがおもな初期症状です。
関節軟骨は基本的には回復しないとされているため、なるべく早い段階から進行を食い止めることが大事になります。
ここでは、変形性膝関節症の原因や症状、接骨院の施術内容を詳しくご紹介しています。
セルフケアの方法もまとめてありますので、膝の痛みでお困りの方は、ぜひご参照ください。
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目次
こんなお悩みはありませんか?
- 立ち上がると膝のこわばりがある
- 膝に違和感を覚えるようになった
- 膝の内側に熱を持つときがある
- 変形性膝関節症の対処法がわからない
- 膝の痛みが悪化しないか不安がある
- 関節が変形して水もたまってくる
変形性膝関節症とは?
変形性膝関節症の症状と原因
変形性膝関節症とは
●膝の構造
膝は大腿骨(だいたいこつ)、脛骨(けいこつ)、膝蓋骨(しつがいこつ)の3つの骨から構成されています。
大腿骨は太ももの骨、脛骨はすねの骨、膝蓋骨は膝のお皿のことです。
また、骨同士をつないでいる「靭帯」や関節の動きを滑らかにする「軟骨」、膝にかかる衝撃を緩和する「半月板」などがあります。
上記の骨や組織を合わせて「膝」と呼んでいます。
●膝の役割
膝は体重を支える重要な関節です。
歩行や立ち上がり、階段の上り下りなど、日常動作で地面からくる衝撃を緩和する役割を担っています。
普段の生活で常に身体を支え続けているため、適切な対処や予防が行えていない場合、負担の蓄積から痛みを生じやすい関節になります。
●変形性膝関節症とは
変形性膝関節症は、膝の軟骨がすり減ることにより、関節の痛みや腫れ、動かしにくさなどを生じた状態を指します。
膝の痛みを引き起こす原因としては、変形性膝関節症がもっとも多いといわれています。
原因や症状については、次で詳しくご紹介していきます。
変形性膝関節症のおもな原因と症状
●原因
・加齢
年齢を重ねるごとに、軟骨の水分量や弾力性が低下していきます。
それにより、歩行やしゃがみ込みといった日常動作で軟骨がすり減り、痛みにつながることが考えられています。
おもに加齢の影響が大きくなっており、中高年以降の方に変形性膝関節症が多い傾向にあります。
・運動や仕事による負担
スポーツや肉体労働で膝に繰り返し負担をかけることにより、軟骨を摩耗してしまう場合があります。
・ケガの後遺症
半月板や靭帯を損傷することで膝のクッション機能が低下し、軟骨のすり減りを進行させてしまう場合があります。
・O脚
膝が外側に広がっているO脚の方は、膝の内側に荷重が偏っているため、軟骨に負担をかけやすいです。
●症状
・初期
動作開始時の痛みやこわばり、違和感などが初期の特徴です。
しばらく動くと、痛みは軽減しやすくなっています。
・中期
中期症状では休憩をとっても膝の痛みが取りづらくなり、階段の上り下りやしゃがみ込みなど、日常動作にも徐々に支障が出ていきます。
また炎症によって関節が腫れて、変形が進行してくる場合もあります。
・末期
末期では軟骨の磨り減りが進行して、骨が直接ぶつかるようになります。
激しい膝の痛みをともない、膝の曲げ伸ばしがスムーズに行えなくなることで、歩行やしゃがみこみ、正座など何気ない日常動作も困難になっていきます。
類似症状のある隠れた病気
変形性膝関節症と同じような症状がみられる病気には、次のものが挙げられます。
●関節リウマチ
免疫の異常で関節に炎症が起きてしまう病気です。
手や足の指など小さな関節にリウマチは多いですが、膝にも炎症が広がる場合があります。
●痛風性膝関節炎
痛風の発作が、膝関節に生じるケースがあります。
痛風とは尿酸が結晶として関節に蓄積することで、激しい痛みや腫れなどをともなう病気になります。
●化膿性関節炎
関節内にウイルスや細菌が感染することにより、膝の痛みや腫れなどを引き起こす病気です。
手術や注射、ケガなどから感染する可能性があります。
●大腿骨内側顆部骨壊死
太ももの骨の関節面が壊死してしまう病気です。
明確な原因は分かっていませんが、中高年の女性に多い傾向にあります。
変形性膝関節症のおもな施術法と
代表的な施術期間・施術過程
変形性膝関節症のおもな施術法
変形性膝関節症に対して、接骨院では一般的に次のような施術を行っています。
●カウンセリング
施術の前にカウンセリングや各種検査(炎症の有無、筋肉の硬さ、身体のゆがみなどの確認)を行い、身体の状態を正確に把握します。
●テーピング、サポーター
炎症が強く出ており、安静の必要があればテーピングやサポーターで患部を固定する場合があります。
●手技(マッサージ、矯正)
カウンセリングをもとに、原因となっている筋肉の緊張を手技でほぐしていきます。
また、全身のゆがみから膝に偏った負担がかかっている方には、骨格の矯正を行う場合もあります。
●超音波
高い周波数の音波(細かい振動)を当てていく施術です。
急性期では炎症を抑える作用を、慢性期では温熱によって血行を促す作用があります。
●ハイボルト
高電圧の電気を流していく施術です。
強い電気刺激で痛みの感覚を麻痺させる作用や、血流を促して腫れの改善に効果があります。
●鍼灸
鍼やお灸で経穴(ツボ)を刺激していく施術です。
ツボへの刺激で痛みの感覚を抑えたり、筋肉の緊張を緩めたりする作用が期待できます。
●運動療法
身体を動かすことで筋力を鍛えたり、関節の柔軟性を高めたりしていきます。
また、ご自宅で行えるトレーニングやストレッチの方法、日常生活で気をつけるポイントなどもアドバイスします。
変形性膝関節症の
代表的な施術期間・施術過程
変形性膝関節症は、患部の状態によって施術期間は大きく変わります。
初期の段階であれば、数回の施術だけでも痛みやこわばりの緩和が実感できるでしょう。
しかし軟骨は元どおりには回復しないとされているため、その後もメンテナンスやセルフケアを継続していく必要があります。
また軟骨のすり減りが進行し、手術が適用された場合は数週間〜1ヶ月程度の入院が必要となります。
リハビリと合わせると、3〜6ヶ月ほどかかるといわれています。
進行性の症状のため、放置していても自然と改善することは基本的にありません。
痛みや違和感がありましたら、早めの対処を心がけてください。
変形性膝関節症になった際の
注意点と対処法
状態に合わせて対処しましょう
膝の痛みや腫れ、こわばりなど変形性膝関節症が疑われる際には、次のような対処が有効といわれています。
●保存療法
・薬物療法
初期の変形性膝関節症であれば、薬や湿布などで痛みを抑えつつ、保存的に回復を目指す方法があります。
また、関節の動きを滑らかにするために、注射を打つ場合もあります。
・運動療法
膝まわりの筋力(大腿四頭筋)を鍛えることで、関節にかかる負担を軽減させていきます。
変形性膝関節症には、タオルを潰すトレーニングがよく用いられています。
膝を伸ばした状態で、床に座ります。
片方の膝の下に円柱状に丸めたタオルを置いてください。
そこから、かかとは床につけたままタオルを潰すように膝を伸ばし、太もも前側の筋肉に力を入れましょう。
左右バランスよく、10回3セットが目安です。
●手術
膝の状態が悪化しており、保存的には改善がむずかしい場合は、手術が必要になるケースもあります。
年齢や進行具合に合わせて、半月板や軟骨に生じたささくれを削ったり、骨を切ることで変形を矯正したりする手術が行われています。
変形性膝関節症にならないための
予防法と身体のケア方法
毎日の習慣にしましょう
変形性膝関節症を起こさないよう、普段からケアを継続して行いましょう。
例えば次のような予防法が挙げられます。
●ウォーキングを行う
20〜30分程度のウォーキングを毎日の習慣にしましょう。
歩くことで股関節や太ももまわりの筋肉を鍛えられます。
また、関節に適度な荷重をかけることで、軟骨に栄養や潤滑を与える「滑液」の分泌が増加するともいわれています。
●スクワットをする
スクワットによって、膝関節を支えている太ももまわりの筋力を鍛えられます。
肩幅程度に足を広げて立ちます。
そこから「膝が前に出ないようにする」「つま先と膝の向きがずれないようにする」といった点に気をつけ、お尻を真下におろしていきましょう。
膝を90度まで曲げることが理想ですが、できる範囲で構いません。
最初は10回2〜3セットが目安です。
●バランスの良い食事を心がける
体重はそのまま膝関節への負荷となってしまいます。
肥満を防ぐためにも暴飲暴食は避けて、栄養バランスの整った食事を心がけましょう。
変形性膝関節症に関するQ&A
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変形性膝関節症は接骨院でも対応していますか?
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はい。
接骨院の施術によって、症状の緩和や予防が期待できます。
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変形性膝関節症に保険は利用できますか?
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基本的には自費による施術になります。
接骨院では痛めた原因や日時が明確なケガにしか保険を使えません。
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変形性膝関節症にはどのような施術を行いますか?
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手技や超音波、電気療法、鍼灸など、患部の状態に合わせた施術を行っています。
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変形性膝関節症にストレッチは効果がありますか?
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太ももや股関節をやわらかくしておくと、症状の改善・予防につながります。
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変形性膝関節症はどれくらいでよくなりますか?
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患部の状態によって施術期間は変わります。
まずは接骨院や医療機関にご相談ください。
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変形性膝関節症には筋トレが必要ですか?
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関節にかかる負担を緩和するにも、太ももの筋肉を重点的に鍛えておきましょう。
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膝の変形は治りますか?
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基本的に変形する前の状態には戻せません。
早めに対処を始めて進行を抑えることが大切です。
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変形性膝関節症は痛みがなければそのままで大丈夫ですか?
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軟骨は基本的には回復しません。
そのため、状態を悪化させないようにケアを継続していくことが大事です。
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変形性膝関節症は安静にしておいたほうが良いですか?
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炎症や痛みが強い場合は安静も必要です。
しかし、関節の機能が低下しないよう、できる範囲では動かすことをおすすめしています。
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変形性膝関節症の予防方法を教えてもらえますか?
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施術に加えて、患者様に合わせたセルフケアの方法もアドバイスしています。
著者 Writer
- 芳賀 太郎
- 出身:福島県
生年月日:1991年4月2日
血液型:O型
趣味:バスケットボール
所有資格:柔道整復師
得意な施術:骨格矯正
ご来院されるお客さまへ一言:
症状改善に尽力していきます!
施術案内
Treatment guidance
保険施術
接骨院では、受傷時期・原因が明確にわかる急性のケガに対して健康保険を使って施術を行うことができます。
骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷が対象です。
状況に応じてどの保険が適用なのかこちらでご確認ください。
骨盤矯正
骨盤は「立つ」「歩く」「座る」といった基本的な動作を支える大切な骨格です。
日常のくせや出産で身体がゆがみ、放置しまうと内臓の位置がずれて便秘や胃もたれを起こしやすくなり、女性は月経痛が悪化することもあります。
猫背矯正
長時間のデスクワークやスマホいじりは猫背などの不良姿勢を引き起こします。
くせになると肩こりや眼精疲労、自律神経が乱れるなど慢性的な倦怠感の原因になります。
猫背を放置しないで、日頃から適度な運動やストレッチが大切です。
鍼灸
鍼灸は2000年以上前に中国で生まれた歴史のある施術です。
人間が本来持つ自然治癒力を高めることで、慢性的な痛みを軽減し、自律神経を整えることで疲労感を解消することができます。
国家資格を保有の施術師が行います。
楽トレ
低周波と高周波を使う複合周波「EMS」を使うことで効率良くインナーマッスルを鍛えることができるトレーニングです。
寝ているだけで体幹の強化、身体の軸を安定させることができ、ケガの予防につながります。
ハイボルト療法
血行促進作用や急性期・慢性期の痛みの軽減に有効な施術で、現在アスリートをはじめ注目を集めている施術です。
高電圧が痛覚伝達を抑制することで慢性的な肩こり、腰痛などの長引く症状の改善が見込めます。
超音波療法
人間か知覚することのできない高い周波数で急性の痛みから使用できるのか特徴です。
そのため、骨折や捻挫といったスポーツ外傷・スポーツ障害の痛みの早期改善に効果的です。
微細な振動によって患部の自然治癒力を高めます。
交通事故施術
事故後は興奮状態に陥っているため痛みを感じにくい場合があります。
痛みがなくても医療機関や接骨院で身体の状態をみてもらうことが大切です。
交通事故のケガは「自賠責保険」が適用となります。
補償内容について事前に備えておきましょう。
美容鍼
美容鍼はほうれい線やフェイスラインなど、顔を中心にアプローチしていきます。
お肌のターンオーバーが活性化し、シワやたるみの改善に効果につながります。
美容鍼でいつまでも若々しいお肌を手に入れましょう。
ヘッド
マッサージ
頭部は前頭筋と左側頭筋、右側頭筋、後頭筋の4つの筋肉で構成されています。
これらの筋肉は、長時間のデスクワークやスマホの使用によって血行不良になってしまいます。
ヘッドマッサージで顔や首、肩の筋緊張の緩和、髪質改善にも効果的です。
当院のご紹介
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さくら鍼灸院・接骨院 相模大野院
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